後世に残したい美しい夜景の数々。2018年度「日本夜景遺産」が決定
旅先での目的、そして醍醐味でもある、美しい景色。雄大な自然やイルミネーションなどさまざまありますが、デートなど特別なときに押さえておきたい、ムードを高める美しい景色が「夜景」です。
今回、一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローが、第14回(2018年度)の「日本夜景遺産」新規認定地を決定し、発表しました。一体どこからどのような夜景が選出されたのでしょうか。さっそく見ていきましょう。
2018年度「日本夜景遺産」に選ばれた新名所
「日本夜景遺産」とは、「日本夜景遺産事務局」の運営により、日本各地に埋もれている美しい夜景を再発見&発掘し、一定の価値を付与することで観光資源としての成立を目指し、認定された夜景の価値を内外に訴求する活動です。
夜景による国内初の認定ブランドとして2004年度よりスタートし、毎年10~20ヶ所の夜景遺産地が認定されています。2018年は全国5,542名の夜景鑑賞士および自治体・事業者から、全国約100ヶ所を越えるエントリーがあり、14スポットが新規に認定されました。
今回は夜景遺産のカテゴリ「自然夜景遺産」「施設型夜景遺産」「ライトアップ夜景遺産」の中から一ヶ所ずつピックアップしてご紹介します。
自然夜景遺産「稚内公園」/北海道
まずは「自然夜景遺」、北海道稚内市の稚内公園です。ここの園内には地上2階建ての北方記念館があり、その上には展望塔があります。展望室からは利尻・礼文両島のほか、条件の良い日には樺太、サハリンまで見渡すことができます。
そして、夜には眼下の開基百年記念塔、氷雪の門の前の歩道がライトアップされ、幻想的な光の世界が楽しめます。
施設型夜景遺産「幸せの丘 ありあんす」/山梨県
View this post on Instagram
「施設型夜景遺産」に選ばれた山梨県甲府市の幸せの丘 ありあんすは、甲府盆地の南端の見晴らしの良い丘の上にあります。屋上展望台や象牙彫刻美術館のほか、山梨県の食材を活かした料理が自慢のレストラン、プロゴルファー設計のパターゴルフ場など山梨の文化と自然を満喫できる観光スポットとなっています。
夕方になって暗くなってくると、甲府盆地の美しい光景が出現。特に冬はさらに澄み切った甲府盆地の光景を目にすることができます。クリスマスシーズンには甲府盆地上空をヘリコプターで周遊するディナー付きのフライトイベントを開催し、夜景とともにディナーを楽しみながら過ごすことも。
ライトアップ夜景遺産「江ノ島燈籠」/神奈川県
「ライトアップ夜景遺産」としては、神奈川県藤沢市で2008年から開催されている夏の風物詩、江ノ島燈籠が認定されました。回り灯籠、絵巻灯籠など、さまざまな種類・サイズのの灯籠1,000基以上が江の島一体に設置され、やさしい光に包まれた情緒豊かな世界感を堪能できます。
江の島の伝説「天女と五頭龍」、湘南の風景、江島神社の家紋(ミツウロコ)、湘南家紋など、江の島にちなんだバリエーションに富んだデザインの灯籠を広範囲に設置し、日本伝統の和情緒を演出しています。
日本各地にある夜景遺産
今回の14か所の新規認定で、認定追加・解除を含めた夜景遺産地の合計数は全国236ヶ所となりました。以下が2018年度認定の14スポットです。
【自然夜景遺産】
- 稚内公園(北海道・稚内市)
- 大倉山ジャンプ競技場(北海道・札幌市)
- 円山展望台(北海道・札幌市)
- 筑波山(茨城県・つくば市)
- 月見の森(岐阜県・海津市)
【施設型夜景遺産】
- 幸せの丘 ありあんす(山梨県・甲府市)
- スカイキャロット展望ロビー(東京都・世田谷区)
- 屋上庭園「KITTEガーデン」(東京都・千代田区)
- 東大阪市役所22階展望ロビー(大阪府・東大阪市)
【ライトアップ夜景遺産】
- 層雲峡温泉 氷瀑まつり(北海道・上川郡上川町)
- 江ノ島灯籠(神奈川県・藤沢市)
- 工場夜景ジャングルクルーズ(神奈川県・横浜市)
- 御殿場桜まつり・夜桜ライトアップ(静岡県・御殿場市)
- レオマ光ワールド(香川県・丸亀市)
大倉山ジャンプ競技場、スカイキャロット展望ロビー、レオマ光ワールドなど、日本各地から認定されています。この冬は「日本夜景遺産」を参考に、最寄りの夜景を再発見しに、また気になる夜景を巡りに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
source:DreamNews
image by:picture cells/Shutterstock
※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。